フローラルノートの調香勉強会
調香入門クラスで勉強した香りの復習をする、勉強会に行ってきた。
シトラス系、グリーン系に続いて三回目の今回は、フローラル系の復習。
ローズやゼラニウム、ジャスミンなど、香水の中心となるミドルノートを担う花の香りを使って調香。
テーマ
今回クラスで出されたテーマは「自分のブランドらしいフローラルの香り」。
正直まだはっきりとしたビジョンは確立していないので、いつも頭の中にある、好きな絵をイメージして作ってみることに。*1
それがこちら。
wikipediaによると、少女たちが持っているのは、絵が描かれた当時(19世紀後半)日本から輸出されていた提灯。咲いているのも日本のヤマユリだそう。
ジャポニスムの影響を受けつつも、単に日本っぽい小物を配置しただけではなく、この世のどこにもない不思議な花園といった趣があって大好きな絵。
ちなみに、エンヤの『On My Way Home』という曲のビデオに、この絵を実写で再現したようなシーンがちょっとだけ出てくる。少女たちがとてもかわいい。
香りの構成
白い花とバラ、そしてどこか浮世離れしたイメージから、
トップノート:レモン、(ラベンダー)
ラストノート:サンダルウッド、(パチュリ)
という構成で作ってみた。()内はバランスを調整しながら後から追加したもの。
結果
おおむね想定通りに、良い香りにできたと思う。
先生やクラスのみんなから「妖精っぽい」「不思議な感じ」と言ってもらえたので、完成度はともかくイメージは伝わったのではないかと!
サンダルウッド(白檀、いわゆるお寺のにおい)を多めに入れたけど、心配したほど抹香臭くはならなかったのが今日の発見。こうやって調香するたびに各香料のちょうどいい分量を少しずつ覚えて、今後の調香に活かすのです。
一方、追加で入れたラベンダーはちょっと余計だったな。少ししか入れてないのに目立っちゃって、ふわふわした幻想の花園に現実感を与えてしまった。
「調香師は、画家の絵の具と同じように香料を駆使し、香料の配合によって最後の一種をまぜたことで灰色になることも知るべきである」*2
これから自分でも香料をもっと揃えて、今回のレシピを改良してみたい。