合同展「Scent of Colors」ご来場のお礼、そしてまとめ。
先日、調香クラス合同展「Scent of Colors」が無事終了いたしました。
期間中はたくさんの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。
拙作をご購入いただいたり、会場にてお試しいただけたこと、とても嬉しく思います。
心のこもったご感想をお寄せくださった方もいらっしゃり、制作者として報われた思いがいたしました。
また、ご協力いただいた会場のTENTさま、会期ぎりぎりまでご指導いただいたChiyo先生、ともに切磋琢磨しつつ、SNSなどでご支援いただいたたクラスの皆さまにも改めて御礼申し上げます。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
以下、今回の展示について簡単にまとめます。
展示の様子
会場には、香りをつけたパネルと、香りにまつわる短い文章を載せたパネルを展示しました。
普段あまり手芸や工作をしないので、調香そのものよりもパネルの作成が大変でした(笑)
たくさんの方の目に留めていただけたことがありがたかったですし、さらに香りと文章の両方をじっくりと楽しんでくださる方も多く、大変嬉しかったです。
各フレグランスについて
今回私が出品した作品は、前回の記事にてご紹介した三部作「少女三様」です。
それぞれ、シプレ調、フローラル調、オリエンタル調とタイプの違う三作。
ご来場の方に特にご好評いただいたのはフローラル調の「すみれ少女」でした。
ひそやかな夜のイメージを感じ取り、気に入ってくださった方が多かったように思います。
好き勝手にしている少女たちの中では、一番「寄り添ってくれる」やさしさのある香りかも。(笑)
元々すみれの香りには魅力を感じているのですが、なかなかイメージ通りの調香ができずにいました。*1
すみれを中心に据えつつ、トップノートやラストノートの各香料とうまく調和させることのできた「すみれ少女」はひとつの個人的な到達点かなと思います。
今後もすみれの香りの様々な魅力を引き出せるような調香をしていきたいです。
「金魚少女」はシプレ調かつアジアンテイストの、三部作の中ではややクセの強い香りですが、好意的なご感想を数多くいただけたのは嬉しい驚きでした。
日常と違う雰囲気をお求めの方にご好評いただいたようです。
展示に添えた香りの説明とイメージがぴったり! と言っていただけることが多かったのが嬉しかったです。
今回は金魚のルーツを意識して、金木犀など中華風の香料を多く使ってみましたが、*2いつか和の金魚の香りも作ってみたいです。
「アゲハ少女」はオリエンタル調の甘い香りで、どちらかというと女性向けかな? と思っていましたが、意外にも男性の方に人気がありました。
この中では特に、香りの説明を気に入っていただけたような気がします。
香りについては、アゲハチョウの「鱗粉」感や、ふんわりとした余韻を好きになっていただけたのかなと思います。
魂や復活の象徴とされる蝶をモチーフに据えるにあたって、神秘的なイメージのある香料をたくさん検討した結果、どうも私はウード(沈香)*3が好きなようです。
またウードを使って、不思議な香りが作れたらいいなと思います。
今後について
しばらくは活動の時間が取れないのですが、今回の作品の一部については、落ち着いたら通販での取り扱いを開始する予定です。
次回以降の作品は、やはり野球フレグランス「序・破・急」のブラッシュアップを進めていきたいと思っています。問題は発表の場があるかどうか……!
シーズン的にも野球への熱が高まっているところなので、公表の予定はありませんが贔屓球団のための香りなども構想しています。
突然ですがマシュマロください
先日、マシュマロを設置しました。
匿名でどなたでも利用できるので、先日の展示のご感想やおすすめの香水の話、雑談や質問などお気軽にお寄せください。
もりもり食べます。